兵庫県公立高校入試制度を解説するECCベストワン岡場駅前校

兵庫県の公立高校入試では、学力検査だけでなく、中学校での学習状況を示す調査書(内申)も重要になります。志望校合格を目指すためには、入試直前の勉強だけではなく、中学校での日々の学習や定期テストにも計画的に取り組むことが大切です。

また、兵庫県の公立高校入試には、推薦入学・特色選抜・学力検査による選抜などがあり、志望する高校・学科によって選抜方法が異なります。

このページでは、兵庫県公立高校を目指す中学生・保護者の方に向けて、入試制度、調査書(内申)、学力検査、複数志願選抜など、高校受験で知っておきたいポイントを分かりやすく解説します。

兵庫県公立高校入試の全体像

兵庫県の公立高校入試には、主に「推薦入学」「特色選抜」「学力検査による選抜」があります。どの選抜を実施するかは高校・学科・コースなどによって異なるため、志望校を決める際には、希望する学校の募集方法を確認することが大切です。

①推薦入学

推薦入学は、専門教育を主とする学科、総合学科、特色ある学科・コースなど、対象となる高校・学科等で実施されます。選考方法は学校・学科等によって異なり、調査書に加えて、面接、小論文・作文、適性検査、実技検査などが用いられる場合があります。

そのため、推薦入学を希望する場合は、学校成績だけでなく、「なぜこの高校・学科で学びたいのか」「高校で何に取り組みたいのか」を早い時期から整理しておくことが大切です。志望校が決まったら、その年度の募集要項や選抜方法を必ず確認しましょう。

② 特色選抜

特色選抜は、高校・学科等の特色に応じて、生徒の個性や能力、学習への意欲などを多面的に評価する選抜です。実施する高校や募集人数は年度によって定められ、選考では調査書に加えて、面接などが行われます。学校によって選考方法が異なるため、志望校の募集要項を確認することが重要です。

特色選抜を考えている場合は、学校成績を大切にするとともに、志望校の教育内容や特色をよく調べ、「なぜその高校を志望するのか」「入学後に何を学び、何に取り組みたいのか」を自分の言葉で説明できるよう準備しておきましょう。

③ 学力検査による選抜(一般選抜)

学力検査による選抜では、国語・社会・数学・理科・英語の5教科を基本として学力検査が行われます。志望校合格のためには、中学校で学習する5教科の基礎を確実に身につけたうえで、入試問題に対応できる力を段階的に伸ばしていくことが大切です。

また、合否判定では学力検査だけを見るのではなく、調査書の学習評定なども重要になります。そのため、中学3年生になってから入試問題だけに取り組むのではなく、日頃の授業、定期テスト、提出物などを大切にしながら学校での学習を積み重ねていくことが、高校受験対策の基本になります。

調査書(内申点)はどのように計算される?

兵庫県公立高校の学力検査による選抜では、調査書の学習評定を換算した点数と、学力検査の得点を組み合わせて選考に用います。調査書の学習評定は250点満点に換算され、学力検査も500点満点の得点を0.5倍して250点満点に換算します。

内申点(調査書の学習評定)=250点満点

内申点は9教科の評定をすべて同じ倍率で計算するのではありません。国語・社会・数学・理科・英語の5教科と、音楽・美術・保健体育・技術・家庭の実技4教科では換算方法が異なります。

5教科と実技4教科では換算方法が違う

国語・社会・数学・理科・英語の5教科は、5段階評定の合計を4倍して100点満点に換算します。一方、音楽・美術・保健体育・技術・家庭の実技4教科は、評定の合計を7.5倍して150点満点に換算します。

主要5教科:評定合計 × 4 = 100点満点

実技4教科:評定合計 × 7.5 = 150点満点

調査書の学習評定:合計250点満点

例|9教科すべて「3」の場合

例えば、9教科の評定がすべて「3」の場合、内申点は次のように計算できます。

主要5教科:3 × 5教科 × 4 = 60点

実技4教科:3 × 4教科 × 7.5 = 90点

60点 + 90点 = 150点

したがって、9教科すべてが「3」の場合、調査書の学習評定は250点満点中150点となります。実技4教科は換算倍率が高いため、英語・数学などの主要5教科だけでなく、音楽・美術・保健体育・技術・家庭にも継続して取り組むことが大切です。

学力検査は500点満点→250点満点に換算

学力検査は、国語・社会・数学・理科・英語の5教科で実施され、各教科100点、合計500点満点です。合否判定に用いる際には、この学力検査の得点を0.5倍し、250点満点に換算します。

例|学力検査で300点を取った場合

5教科の学力検査で合計300点だった場合は、次のように換算します。

300点 × 0.5 = 150点

例えば、先ほどの「9教科オール3」で調査書の学習評定が150点、学力検査が300点で換算後150点だった場合は、

調査書150点 + 学力検査150点 = 300点

となります。このように、学力検査による選抜では、日頃の学校での学習と入試当日の学力検査の両方を意識して準備することが重要です。

複数志願選抜とは?

複数志願選抜は、対象となる学科・学校について、一定のルールのもとで第1志望校に加えて第2志望校を志願できる兵庫県公立高校入試の選抜制度です。受検生の学校選択の幅を広げることを目的として実施されています。

複数志願選抜では、第1志望校を優先する仕組みとして「第1志望加算点」が設けられています。合否判定の仕組みを理解したうえで、現在の内申点や学力、志望順位を考えながら受験校を検討することが大切です。

第1志望加算点とは?

第1志望加算点とは、複数志願選抜で第1志望校を受検する場合に、調査書の学習評定と学力検査の得点をもとにした総合点へ加算される点数です。第2志望校の判定では、この第1志望加算点は加算されません。

令和9年度以降の第1志望加算点(第1学区の場合)

ECCベストワン岡場駅前校のある神戸市北区は、第1学区に該当します。令和9年度以降も、第1学区の複数志願選抜における第1志望加算点は25点です。

第1学区の第1志望加算点:25点

※上記25点は、第1学区の高校を第1志望とする場合の加算点です。隣接区域の高校を志望する場合は、志望校が属する学区の第1志望加算点を確認する必要があります。西宮・三田方面の第2学区は20点、三木方面の第3学区は25点です。

第1志望校の判定では、調査書の学習評定250点満点と、学力検査を換算した250点満点の合計500点に、第1志望加算点25点を加えて判定します。

調査書250点 + 学力検査250点 + 第1志望加算点25点

= 最大525点

例|内申150点・学力検査300点の場合

例えば、調査書の学習評定が150点、学力検査が500点満点中300点だった場合を考えてみます。学力検査300点は0.5倍して150点に換算されます。

調査書:150点

学力検査:300点 × 0.5 = 150点

第1志望加算点:25点

150点 + 150点 + 25点 = 325点

この例では、第1志望校の判定に用いる点数は325点となります。一方、第2志望校の判定では第1志望加算点25点は加算されないため、300点となります。

神戸市北区から受験できる公立高校

神戸市北区は第1学区に属していますが、兵庫県の公立高校入試では、通学区域に関する特例として「隣接区域」が設けられています。そのため、神戸市北区に住んでいる生徒は、第1学区の高校だけでなく、定められた隣接区域の公立高校にも出願できる場合があります。

ただし、隣接する学区のすべての高校を自由に受験できるという意味ではありません。居住地域と志望校の組み合わせによって出願できる学校や選抜上の扱いが定められているため、志望校を決める際には、その年度の兵庫県教育委員会の入学者選抜要綱を確認することが重要です。

神戸市北区から出願できる隣接区域の高校

令和9年度 兵庫県公立高等学校入学者選抜要綱「別表2」をもとに、神戸市北区から出願できる隣接区域の高校を整理しました。

方面学区対象校
三田方面第2学区北摂三田高等学校/三田西陵高等学校/三田祥雲館高等学校/有馬高等学校
西宮方面第2学区鳴尾高等学校/西宮苦楽園高等学校/西宮南高等学校/西宮高等学校/西宮今津高等学校/市立西宮高等学校/市立西宮東高等学校
三木方面第3学区三木高等学校/三木総合高等学校

出典:兵庫県教育委員会「令和9年度 兵庫県公立高等学校入学者選抜要綱 別表2」
※対象校・学科・出願条件等は変更される場合があります。出願時には必ず最新の入学者選抜要綱をご確認ください。

神戸市北区から三田方面の対象校も受験できる

神戸市北区からは、隣接区域の制度により、三田市にある一部の県立高校も受験できます。岡場駅周辺からは三田方面への交通アクセスもよいため、志望校を検討する際には第1学区の高校だけでなく、三田方面の高校も選択肢になります。

・北摂三田高等学校
・三田祥雲館高等学校
・有馬高等学校
・三田西陵高等学校

ただし、隣接区域からの出願では、志願できる学校・学科や複数志願選抜の扱いなどについて確認が必要です。第1学区内の高校を受験する場合とまったく同じとは限らないため、出願年度の入学者選抜要綱を必ず確認しましょう。

西宮・三木方面にも隣接区域の対象校がある

神戸市北区からは、三田方面だけでなく、西宮市・三木市の一部の高校についても、隣接区域として出願できる学校があります。ただし、第2学区・第3学区にあるすべての高校を自由に受験できるわけではなく、兵庫県が定める対象校に限られます。

神戸市北区から受験できる西宮方面の主な対象校

・鳴尾高等学校
・西宮苦楽園高等学校
・西宮南高等学校
・市立西宮高等学校
・市立西宮東高等学校

・西宮高等学校
・西宮今津高等学校

隣接区域からの出願では、対象となる学校・学科や選抜方法に条件があります。また、学校の再編などによって対象校が変更される場合があるため、実際に出願する際には、その年度の兵庫県教育委員会の入学者選抜要綱で確認することが必要です。

神戸市北区から受験できる三木方面の主な対象校

・三木高等学校

・三木総合高等学校

神戸市北区から三木方面についても、隣接区域として出願できる高校があります。ただし、対象となる学校・学科は年度によって確認が必要です。志望校を検討する際には、最新の入学者選抜要綱を確認しましょう。

隣接区域の高校を受験するときの注意点

隣接区域の高校を志望する場合は、「神戸市北区からその高校へ出願できるか」だけでなく、複数志願選抜を利用する場合の第1志望・第2志望の組み合わせについても確認することが大切です。居住する地域、志望する高校・学科、選抜方法によって出願条件が異なる場合があります。

また、推薦入学・特色選抜と、3月に実施される学力検査による選抜では、出願できる範囲や選抜方法が異なる場合があります。「隣接区域だから受験できる」と一律に判断せず、実際の出願時にはその年度の入学者選抜要綱と各高校の募集内容を確認しましょう。

① 第1志望・第2志望の組み合わせを確認する

神戸市北区の生徒が複数志願選抜を利用する場合、第1志望校と第2志望校の組み合わせには、通学区域・隣接区域および志望する学科等によるルールがあります。特に、隣接区域の高校を志望する場合は、第2志望として選択できる学校についても確認が必要です。

② 隣接区域ごとに受験できる学校が決まっている

隣接区域の制度では、隣の学区にあるすべての高校を受験できるわけではありません。神戸市北区から出願できる高校は、兵庫県の入学者選抜要綱で定められた学校・学科に限られます。

また、普通科・総合学科・専門学科など、学科によって通学区域や選抜方法が異なる場合があります。志望校を決める際には、「学校名」だけで判断せず、志望する学科まで含めて出願条件を確認することが大切です。

③ 第1志望加算点にも注意する

複数志願選抜では、第1志望校の合否判定に「第1志望加算点」が加えられます。令和9年度以降の複数志願選抜における第1志望加算点は、第1学区25点、第2学区20点、第3学区25点、第4学区30点、第5学区30点です。

神戸市北区は第1学区ですが、隣接区域の高校を第1志望にする場合には、志望校が属する学区の第1志望加算点にも注意が必要です。例えば、第1学区の高校を第1志望にする場合は25点、西宮・三田方面の第2学区の対象校では20点、三木方面の第3学区の対象校では25点となります。

第1学区(神戸方面):25点
第2学区(西宮・三田方面):20点
第3学区(三木方面):25点

④ 出願前に必ず最新年度の選抜要綱を確認する

兵庫県公立高校の入試制度や募集内容は、年度によって変更される場合があります。特に、隣接区域の対象校、募集学科、推薦入学・特色選抜・学力検査の実施内容などは、必ず受験する年度の最新情報を確認することが大切です。

ECCベストワン岡場駅前校でも、志望校を検討する際には、現在の学校成績や学力だけでなく、通学区域・隣接区域や選抜方法も確認しながら、一人ひとりに合った受験計画を考えていきます。

中1・中2・中3で何を準備すればよい?

中1|学校の授業と定期テストを大切にする

中学1年生では、まず学校の授業内容をしっかり理解し、定期テストに向けて計画的に勉強する習慣を身につけることが大切です。英語・数学は中1の内容が中2・中3の学習につながるため、分からない単元をそのままにせず、早めに復習しましょう。

高校受験は中3になってから始まるものではありません。日頃から提出物や学校の課題にも丁寧に取り組み、9教科をバランスよく学習する習慣をつくっておくことが、将来の高校受験につながります。

中2|苦手を残さず、志望校を意識し始める

中学2年生になると、英語・数学を中心に学習内容が難しくなり、中1の内容が十分に理解できていないと苦手が増えやすくなります。必要に応じて中1の単元まで戻って復習し、定期テストで安定して得点できる基礎力を身につけましょう。

また、中2からは少しずつ高校について調べ始めることも大切です。通学時間、学校の特色、学科、部活動、進路実績などを調べ、気になる高校があれば学校説明会やオープンハイスクールにも参加して、志望校の候補を考えていきましょう。

中3|内申対策と入試対策を並行して進める

中学3年生では、学校の定期テスト・内申対策と、5教科の高校入試対策を並行して進めます。苦手科目や中1・中2の未定着単元がある場合は早めに復習し、夏頃までを目安に入試に必要な基礎力を固めていきます。

秋以降は、模試や学校成績などを確認しながら志望校を具体的に絞り込み、入試問題や過去問を使った実戦演習へ進みます。過去問は点数だけを見るのではなく、間違えた原因を確認して苦手単元へ戻り、解き直すことが大切です。

ECCベストワン岡場駅前校の兵庫県公立高校入試対策

ECCベストワン岡場駅前校では、兵庫県公立高校を目指す中学生に対して、現在の学校成績・学力・志望校を確認し、一人ひとりに合わせた受験対策を行います。定期テストや内申対策から、5教科の基礎固め、苦手科目の克服、入試問題・過去問演習まで、受験までの時期に合わせて段階的に学習を進めます。

① 定期テスト・内申対策
② 5教科の基礎力・苦手科目対策
③ 志望校に合わせた入試問題演習
④ 過去問演習・解き直し

「どの高校を目指せばよいか分からない」「現在の内申点でどの高校を目指せるのか知りたい」「高校受験に向けて何から勉強すればよいか分からない」といったご相談にも対応しています。まずは現在の学習状況を確認し、志望校合格に向けた学習方法を一緒に考えていきます。

兵庫県公立高校受験について相談したい方へ

兵庫県公立高校の入試制度や志望校選び、内申点、学習方法についてのお悩みもご相談ください。現在の学校成績や学力、志望校を確認し、一人ひとりに合った高校受験の学習計画をご提案します。

※このページは、兵庫県教育委員会が公表している令和9年度兵庫県公立高等学校入学者選抜に関する情報をもとに作成しています。入試制度・募集内容・対象校等は変更される場合がありますので、実際の出願時には兵庫県教育委員会が公表する最新の入学者選抜要綱をご確認ください。